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スタッフによるブログ

こんにちは。
本日も過去の工事を記事にさせていただきます。

《屋根のリフォーム》
一言で屋根のリフォームと言いましても色々なリフォーム工法があります。

そんな中で、私共が一番多く携わっているのが屋根のカバー工法です。
既存の屋根を解体せず、軽い板金の屋根材を上に被せます。

スレート屋根やコロニアル等と言われる既存屋根材にはアスベスト含有の製品が多いため、
雨漏り等が無い屋根のリフォームには適した工法だと考えます。
(アスベスト含有屋根材の撤去処分費は高額ですし、手間がかかってしまうからです。)

新築を建てる際に10年後、20年後のリフォームを想定しておくことも大事なことだと思います。

※現在のコロニアル等はノンアスベストです。とは言え、葺き替え工事となりますと処分費はかかりますので、カバー工法をお勧めします。
雨漏り等が無ければですが。

今回のK様邸、こまめにリフォームしていらっしゃるお施主様で、
そろそろ屋根をリフォームしたいが既に塗装はしているため、屋根塗装は避けたいとのお考えでした。

現地調査に伺った際、外壁は綺麗でしたし、屋根も塗装で良いのでは無いかと思いつつ、屋根に登らせていただきました。

苔が軒先の全面にビッシリと・・・

コロニアルは日当たりの悪い場所等で苔が発生しやすい屋根材なのですが、
K様邸は屋根勾配が三寸(約16・7度の傾斜)と緩いため、
雨水が滞留しやすかったのだと思われます。梅雨の時期でしたし。。

苔以外にも棟板金の釘が抜けそうになっていましたので、
葺き替え工事とカバー工法のお見積書を提出させていただきましたが、雨漏りは無く、
こまめにリフォームされていた事からカバー工法をお選びになられました。

カバー工法を行う際、既存の棟板金や雪止めを撤去してから下葺材を敷きこみます。
この時棟板金を撤去しましたら貫板(木材)が腐っていました。。

勾配が緩いため、特にこのような状態になりやすいです。
横走りした雨水が隅棟の貫板を腐らせます。

このことが原因で棟板金の釘が効かなくなり、台風等の強風の際に棟板金が飛んでしまうこともあります。。

粘着下葺材のタディスセルフカバー施行中

粘着下葺材のタディスセルフカバーは通常の下葺材と比較してとても高性能です。

屋根材を留めつける釘穴は当然塞がりますし、雨漏りの心配は全くと言って良いほどありません❗️
普段タディスセルフカバーの施工におきましては、雨漏りの危険が及ぶ複雑な形状の箇所に用いますが、
K様邸では勾配が緩いため、全面に使用させていただきました。

私共がカバー工法をする際、棟板金を留めつける為の貫板(先程腐っていた木材)の代わりに、板金の捨て板を使用します。横走りした雨水は捨て板を通って雨樋に流されます。

屋根工事完了です。

今回使用屋根材
ディートレーディング ディプロマットスター オニキス

製品に30年の保障がつく屋根材です。
高齢になられた御施主様にも人気のある屋根材。

大体の御施主様がおっしゃいます。
『今から30年も生きられないわよ〜‼️』って。。。

接している私はいつも思います。
(そのパワーをちょっとで良いので分けて下さいと・・・)

政治も経済もこの先どうなるかはわかりません。
天気も異常ですし・・・

そんな中で、自分たちは日々勉強して、
御施主様や御客様と笑顔で接する事が出来るよう頑張って参りたいと思います。

今回はカバー工法の記事を書かせていただきましたが、
カバー工法が出来ない屋根はたくさんあります。

また、塗装で良い場合もありますし、塗装が絶対にダメな屋根もあります。。
屋根の事でわからないことがありましたら、お気軽にご相談ください。

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