雪国の屋根に触れた旅…大人の社会科見学㏌新潟県魚沼市
こんにちは。
板橋区で建築板金業を営むハマノルーフ、
営業事務のタキザワです。
かなり時間がたってしまいましたが
今年のゴールデンウィークは
緊急事態宣言などがすべて解除されていたので
久しぶりに主人の祖父母宅を訪ねました。
何度も帰省していますが
ハマノルーフに入社してからは初めての帰省です。
住宅や建物はを見るのはもともと好きな方ですが
これまでと違ってどうしても建物の屋根に目が行ってしまいます。
今回の帰省は思いがけず
雪国の建物に触れる機会の多い旅になりましたので
ブログにしたいと思います。
私たちの帰省先、新潟県魚沼市は八海山に囲まれた
大自然豊かなのどかなところです。
結婚してこどもが小さいうちは
毎春夏の帰省が億劫で仕方なかったのですが
子供たちの成長と共に
年々このゆったりとした時間と空気を贅沢だなぁ…と
味わえるようになってきました。
凄い数の星 高台からの素晴らしい夜景
娘曰く、めっっちゃエモいローカル駅
5月の新潟はまだ朝晩は寒く
雪が残るところも多々ありました。
関東では終わってしまった桜が咲いていて
山菜が採れる貴重な季節です。
新潟育ちの義母は行きの車中から山を見ては
『あっ木の芽!あっちにはふーきんとう(フキノトウ)!』と目を輝かせ、
一歩家を出れば膝の痛みも忘れいつの間にか山に消えていきました(笑)
虫が苦手な三女も山菜取りに目覚め、義母と一緒に山菜娘と化していました。
山菜取りに夢中な山菜娘たち
いつもは基本的にただのんびり過ごすことが多かったのですが
前回の帰省時から少し観光らしき事もするようになりました。
コロナが流行る前、3年程前の夏には
十日町市にある清津峡に行きました。
清津峡は遊園地のアトラクションを彷彿とさせるような
ひんやりとした暗くて少し不気味なトンネルをだいぶ歩き、
トンネルを抜けると渓谷の絶景が広がっています。
ようやく規制が緩くなった今回ももう一度行きたかったのですが
残念ながらコロナの影響で予約制になっていました。
今年の夏にも帰省できたら次は早めに予約してリベンジしたいと思います。
清津峡に行けなかったので観光サイトで検索し
玉川酒造の酒造見学、越後ゆきくら館へ行きました。
見学自体は15分程度で試飲がメインの大人の社会科見学です。
工場内は工場の方がマンツーマンで丁寧に説明してくださります。
酒造りは例年寒い冬の間にするとの事で
今年はもう終わってしまっていましたが
工場内にはお酒の香りが充満していました。
こちらの建物は木造で築70年程の小学校の体育館を利用しているそうです。
木造で雪に耐えながらの70年。
重さや湿気にも負けないほど作られているの立派な造りに感心しました。
天井の高いところには換気扇が設置されていました。
酒蔵の工夫だそうです。
見学のあとは日本酒の試飲をさせてもらえます。
冷蔵庫から何種類も出して下さり
度数の低いものから高いものへと順に飲み比べます。
家族で一番日本酒好きの主人は運転手のため、残念ながら見学です。
私はもともとお酒感が強いものは苦手で梅酒が好きなので
梅酒と柚子のお酒と白ワイン風なお酒が気に入りました。
いい意味で全然お酒の感じがしないコーヒーのお酒もあり、
色々試してかなり楽しませて頂きました。
そして工場見学のあとは近くにある目黒邸という
国の重要文化財に指定されている建物を見学に行きました。
こちらが目黒邸です。
肉厚な圧巻の茅葺き屋根です。
なんだかフカフカ柔らかそうで暖かそうに見えるけど
すごくぎっしりと固く重いんでしょうね。(笑)
以下、魚沼市観光オフィシャルサイトより抜粋します。
目黒家は寛政9年(1797年、今から225年前)に11代五郎助が建てた、割元庄屋の役宅をかねた豪農住宅です。
豪雪地帯の農家の特徴を備えており、近世村役人層の典型的な住宅として貴重な遺構となっています。
表の街道に沿って石垣を築き、冠木門を設けるなど、中世武士の館を思わせる屋敷構えとなっています。
隣接する銅板葺、寄棟造の隠れ座敷「椽亭」は、茶室、大床、書道院等を備えています。
この茶室から見える中庭は、江戸時代後期の築庭とみられる池泉回遊式庭園となっており、風情ある眺めを楽しめます。
邸内には他にも中蔵、新蔵、かつての籾蔵、米蔵、みそ蔵、酒蔵、醤油などが
今もその跡をとどめています。
昭和44年(1969年、現在から53年前)に主屋の葺き替え工事が行われたそうです。
また目黒邸建築200年記念として
平成6年(1992年)から平成9年(1995年)までの3年をかけて
屋根茅葺替事業が実施され、現在も素晴らしい景観が保たれているそうです。
目黒邸について詳しくはこちらもご覧ください。
駐車場の近くには守門民族文化財館という資料館があります。
農耕具や生活用品、教科書など
昔の人の暮らしぶりを感じることのできる
様々種類の貴重なものがたくさん展示されていました。
私たちが訪ねた時期はまだ雪が残っていて所々ぬかるんでいたり
娘が怪我で松葉杖をついていたりで
目黒邸資料館へは行けなかったのですが、
どうやらこのあたり一帯が公園のようになっているようなので
また夏に来た時に改めて見学、体験できたらと思います。
その他にもウォーキングのつもりで散策していたら戸隠神社を発見したり、
またその周辺はキャンプ場が併設されたハイキングコースや公園になっていたりと意外と見どころ満載で、新しい発見が多く新鮮な滞在となりました。
新鮮と言えば今まで気にもしていなかった雪国の住宅の屋根です。
急な片流れ屋根や、片側だけ直角になっていたり、棟が高く造られていたりと
豪雪地帯ならではの工夫がなされています。
写真にはありませんが屋根に雪を解かすための水の出る管が取り付けられている建物もありました。
同じように道路も雪を解かすための水が出ようになっているところもあります。
今回は雪国ですが、気候条件によってそれぞれの地域にあった建物の工夫がみられるのだと思います。
またどこかを旅行した際は、住宅に関わる仕事をしている者の一人としての視点でご紹介できたら、と思います。
ハマノルーフ
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