先日の台風の影響による補修がまだまだ続いております。
そんな中、被害の多い瓦屋根について過去の工事ですが参考になればと。
築40年の屋根を点検して欲しいと依頼がありまして現地調査に伺いました。
中古住宅を購入し内装は綺麗にしたものの瓦が落ちてきたりしないか、、と心配されていました。
既存の屋根材はセメント瓦でした。
フタ(漆喰等で水が入らないように塞ぐ役目)が剥がれていました。。
写真を確認していただき状況を説明しました所、葺き替え工事をさせていただく事になりました。
瓦の継ぎ目には板金の捨て谷が入っていました。
捨て谷とは、仕上がると見えなくなりますが雨水の通り道です。
本来屋根の途中に捨て谷を入れる必要はないのですが、恐らく元の家主さんが増築されたのだと考えられます。
瓦を解体中です。
瓦を解体した後です。
屋根の骨組みである屋根垂木はとてもしっかりしていました。
葺き替え工事では骨組みの状態を確認する事が容易です。
屋根をリフォームする際は、カバー工法と葺き替え工事の見極めが大切です。
天井に点検口を設けたり、押入れなどの天板を外して天井内に入り、骨組みを確認する事もあったりします。。
瓦を解体した後、厚さ12mmの野地板を上張りします。
野地板を張り終えるとゴムアスルーフ(下葺材)を張ります。
下葺材には防水の役目もありますので、葺き替え工事を行う際はこの工程まで済ましておきたいポイントです。
これで雨が降っても大丈夫!
この日は近所の板金屋さんから若い職人が多く応援に来てくれましたので、屋根の荷揚げまでする事が出来ました。
N板金さん、有難うございました。
当時新入社員だった金子くん。燃えていましたね。
26歳で二児のパパ。板金屋は未経験ですが壁や天井のパネル工事をしていただけあり呑み込みが早かったな〜
初めての瓦下ろしは応えたみたいでしたが、、、
雪止めの取り付け。
近年の異常気象に耐えられるよう、各屋根材メーカーは改良を繰り返しています。
屋根材の塗膜が良くなったり保証期間が長くなったり素晴らしい事ですね。
ですが、板金の屋根材は滑るため雪止めが無ければ雪を止めることは出来ません。
方角等は関係なく、雪止めの設置をお勧めします。(ちなみに後付の雪止めや、基本雪止め不要の屋根材もあります。他の記事にて解説して行ければと思います。)
横暖ルーフ施工中です。
棟板金の取付けをしています。
壁との取合い部分にコーキングをして、工事は無事に完了しました。
近い将来に外壁のリフォームを検討していると言われておりますので、金属サイディングにて良い提案が出来るようその日まで精進して参ります。
ありがとうございました。
今回の使用屋根材
ニチハ 超高耐久 横暖ルーフS