こんにちは。
最近は少し肌寒く感じる今日この頃です。
少し前の工事でですが再度ブログを書いてみようと思います。
以前、S様から落雪ストップの問い合わせをいただきました。
落雪ストップとは屋根に設置してある雪止めの金具のことです。
3階建の屋根にソーラーパネルを設置していて、数年前の大雪の際、ソーラーパネルに積もった雪が隣家の車に落ちてしまい大破してしまったと。
この年は東京都心部で11月だというのに大雪に迫る積雪がありました。人的災害に繋がる恐れもありますので早速現地調査へ伺いました。
ソーラーパネルがギッシリ設置されています。屋根材はコロニアルです。
既存の雪止めは低いためソーラーパネルに積もった雪は止められないのがわかりますね。落雪ストップを設置するスペースがある事は確認できました。
この真下が隣家の駐車場でした。。。
隣家の玄関へと続く通路になっています。
3階屋根ですし足場が無いと作業はできません。
コロニアル表面が剥がれています。
新築から8年後の窯業サイディング。
コロニアルやカラーベスト、住宅用スレート等、メーカーや呼び方はいろいろあります。詳しくは別の機会に紹介できればと思います。
このコロニアルですが、十数年前まではアスベスト含有だったんです。
アスベストには人体に悪影響を及ぼすことが分かったため、各メーカーはアスベストを含まないノンアスベストのコロニアル等を開発しました。
とりあえずこの先のコロニアル等は安心だと思っていたら、、、アスベストが入っていないため強度不足の問題が出てきたのです。
表面が剥がれたり、膨らんだり、粉々になったりと。。。
現在各メーカーは更に改良をしていますので大丈夫になっているはずです。(製造を取り止めたメーカーもあります)
外壁の窯業サイディングにもコーキングの切れや浮きが見られました。
S様へこれらの事を報告し、この日は会社へ戻りました。(この時お土産に柿ピーのワサビ味をいただきました。ありがとうございます!)
後日、S様から連絡をいただき、どうせ足場を組むんだからソーラーパネルを取り外して屋根をリフォームして欲しい。更に外壁もなんとかならないかと、、
濵野工業株式会社では屋根や外壁のリフォームを得意としておりますので、当然承諾させていただきました。
満足していただけるよう頑張ります!とお伝えして。
尚、外壁のリフォームは塗装を希望されましたので、私が信頼の置ける業者さんを紹介させていただきました。私ども塗装は専門外ですので。。
ソーラーパネルの脱着はS様の屋根に設置したメーカーが対応してくれました。
ありがとうございます。
今回、S様にはカバー工法(上葺き工事)を提案させていただきました。
現在雨漏りも無く、コロニアルの表面剥がれも発見が早かったため問題は無いと判断したからです。
既存の屋根材を解体して新たに屋根を施行(葺き替え工事)する事もあります。解体した屋根材の処分代金が掛かりますし、工期も長くなってしまいます。雨漏りで下地が傷んでいたり、カバー工法が出来ない屋根材(日本瓦等)の場合などは葺き替え工事となります。
ソーラーパネル撤去後です。
既存の棟板金を撤去している様子です。
ゴムアスルーフ(防水紙、下葺き材とも言う。)を既存コロニアルの上に張ります。
軒先スターターの取り付け。
ケラバ捨て板の取り付け。
屋根本体の施工。
自然石粒屋根 ディプロIIです。
換気棟を取り付けるため下葺材に開口を設けます。
屋根の施工は無事に完了しました。
正月休みの間に雪が降っても良いようにと年内完了をお約束していましたので良かったです。
新年を迎えまして、ソーラーパネルを設置していただき、落雪ストップを取り付け作業は完了しました。
私どもを数ある業者の中から選んでくださったS様に心から感謝致します。
本当にありがとうございました!
S様邸 使用材料
カバー工法屋根 ディーズルーフィング ディプロII(30年保証)
オニキス 同質役物仕様
落雪ストップ ソーラーパネル専用 RS-T290